シリコンまな板の選び方|厚みとサイズ・樹脂製との違い

シリコンのまな板は、売り場でも通販の検索結果でも、丸めて収納できる厚み1mm台のシートと、単体で立てて使える5mm前後の板が同じ「シリコンまな板」という名前で並んでいます。
ここで言うシリコンは、ケイ素と酸素の骨格を持つ合成ゴムのことで、製品の材質表示では「シリコーンゴム」と書かれます。
似た売り場に並ぶエラストマー製とは別の素材で、耐熱温度の表示も食洗機への対応も一致しません。
表示を読み違えると、鍋敷き代わりに使えると思っていた板が耐熱表示を持っていなかった、という食い違いが起きます。
本記事では、シリコンまな板のサイズと厚みの表記の読み方・シンクと収納場所から寸法を決める手順・耐熱と食洗機の表示をどこで確認するかを解説します。

キッチン小物ラボ編集部
キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
「シリコン」と表示されたまな板が指している素材
材質欄に「シリコーンゴム」とあれば、板そのものがシリコーン樹脂でできた製品です。
シリコーンは水を吸わない素材なので、木のまな板のように使用前に水を含ませる手順はありません。
一方で、商品名に「シリコン」と入っていても、板の本体は別の樹脂で、裏面の滑り止めだけがシリコン製という製品もあります。
材質欄に「本体/ポリプロピレン、滑り止め/シリコーンゴム」のように2つ以上の素材が並んでいたら後者です。
エラストマー製との違い
エラストマーはゴムのように伸びる樹脂の総称で、まな板では熱可塑性エラストマーが使われます。
シリコーンゴムとは原料が違うので、耐熱温度の表示も、食洗機や漂白剤への対応も製品ごとに別で確認してください。
同じ柔らかい板でも硬さや厚みの設計が違うため、サイズと耐熱の目安はエラストマーまな板の選び方で解説しています。
表記が「シリコン」と「シリコーン」で揺れる理由
化学の分野ではケイ素の単体をシリコン、ケイ素樹脂をシリコーンと呼び分けますが、日用品の商品名では両方がシリコンと書かれます。検索するときはどちらの表記でも同じ製品群が出てくると考えてよく、判断材料になるのは商品名ではなく材質欄の表示です。
シリコンまな板のサイズと厚みの表記の読み方
寸法は縦×横(または幅×奥行)×厚みで、単位はcmかmmで書かれます。
注意したいのは、この縦横が板の外寸である点で、縁が立ち上がっている製品や四隅に大きな丸みがある製品では、実際に包丁を下ろせる面はこれより一回り小さくなります。
厚みも、溝や縁のある製品では最薄部を書くのか最厚部を書くのかが統一されていません。
| 厚みの表示 | 構造の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 1mm前後 | 巻ける薄いシート | 手持ちのまな板や調理台の上に重ねて、肉や魚のときだけ敷く |
| 2〜3mm台 | 巻けるが腰がある | 引き出しや扉裏に収納し、下にぬれ布巾を敷いて単体で使う |
| 5mm前後以上 | 巻けない板状 | 通常のまな板と同じように単体で使い、立てて乾かす |
薄いシートタイプは単体で使う道具ではなく、台の上に重ねる下敷きとして設計されています。この前提を外すと、下に水が回って板ごと滑ります。
シンクの内寸と収納場所から、まな板の寸法を決める
決める順番は、置き場所の奥行き、切るものの最大寸法、収納場所の3つです。
まず調理台でまな板を置く位置の奥行きを測り、その数値から3cmほど引いた値を板の短辺の上限にしてください。
手前に余白がないと、切った物をよけるスペースがなくなります。
次に、ふだん切るもので最も長いものを基準に長辺を決めます。
長ねぎ1本を切らずに置きたいなら長辺は35cm前後、半分に折って使う前提なら30cm以下でも足ります。
最後に収納です。
巻いて筒状にしまうなら厚み2〜3mm台まで、スタンドに立てるなら厚み5mm前後以上が扱いやすくなります。
シリコーンゴムは柔らかい素材なので、シンクの縁に渡して使う前提の寸法選びは向きません。
板がたわんで切り口がずれるため、必ず平らな台に全面を乗せられるサイズにしてください。
硬い板をシンクに渡して使いたい場合は、ステンレスまな板のサイズと厚みの目安で解説している重さと厚みの関係を比べたほうが早いです。
同じシリコン表記でも耐熱温度と食洗機の可否がずれる理由
耐熱温度は素材名から決まるものではなく、製品ごとの試験結果として表示されています。
同じシリコーンゴムでも、配合、厚み、接触時間の条件によって表示値は変わるので、カタログに書かれた数値をそのまま別の製品に当てはめないでください。
「鍋敷きとしても使えます」と案内されている製品と、まな板としての耐熱しか表示していない製品では、できることが違います。
食洗機への対応も部品単位で分かれます。
本体はシリコーン一体成形でも、縁に別素材のフレームが入っていたり、裏面に滑り止めが貼られていたりすると、その部分だけ手洗い指定になっている場合があります。
食洗機の高温乾燥に対応するかは、本体表示と取扱説明書の両方で確認してください。
色移りやにおいの残り方も製品差があるため、落とし方はメーカーが指定している手入れ方法に従うのが基本です。塩素系漂白剤を使ってよいかは製品ごとに違うので、表示にない使い方は避けてください。
寸法を外したときに起きること
短辺が調理台の奥行きより大きいと、板の手前が台から張り出し、包丁を下ろすたびに板が動きます。
逆に小さすぎると、切った食材が端からこぼれて拾い直す回数が増えます。
長辺については、水切りかごや食洗機のかごに入らない寸法を選ぶと、洗ったあとの置き場所がなくなり、結局シンクの中に寝かせたままになります。
厚みを外したときに出るのはたわみと巻きぐせです。
1mm台のシートを単体で使うと、食材の重みで中央が沈んで切り口が斜めになります。
巻いて収納したシートは、広げた直後は端が浮くので、しばらく重しを置くか、逆向きに軽く巻き返してから使ってください。
厚みと反りの関係は合成ゴム製でも同じ論点で、ゴムまな板のサイズと厚みの目安で見分け方を解説しています。
表示はパッケージの品質表示欄と商品ページの仕様表で確かめる
パッケージ裏面には、材質・耐熱温度・耐冷温度・食洗機の可否・寸法がまとまった品質表示欄があります。
見るべきは商品名ではなくこの欄で、材質に「シリコーンゴム」と単独で書かれているか、複数素材が並んでいるかをまず確かめてください。
食品に触れる器具は食品衛生法の規格に沿って作られるため、適合をうたう記載が併記されていることもあります。
通販で買う場合は、商品ページの仕様表に同じ項目が転載されています。
寸法が「約」付きで書かれているときは数mmの個体差を見込み、引き出しの内寸ぎりぎりのサイズは避けてください。
厚みの表示がない製品は、重量と「巻いて収納できる」という記載から、おおよその厚みを推測できます。
木製と比べたいときは、同じ面積でも必要な厚みが違うので、木のまな板のサイズ目安で人数別の厚みと重さを解説しています。
よくある質問
シリコンのまな板とエラストマーのまな板は同じものですか
別の素材です。
どちらも柔らかく曲がる板ですが、原料が違うため耐熱温度の表示も食洗機への対応も一致しません。
選ぶときは素材名だけで判断せず、それぞれの製品の表示を読み比べてください。
熱い鍋を直接置いても大丈夫ですか
鍋敷き兼用と表示されている製品に限られます。
表示された耐熱温度は条件つきの試験値なので、それを超える温度の鍋を乗せる使い方は想定されていません。
兼用の記載がない製品では、まな板としての用途だけで使ってください。
食洗機に入れられますか
本体表示と取扱説明書で確認してください。
本体がシリコーン製でも、フレームや滑り止めなど別素材の部分が手洗い指定になっている製品があります。
乾燥機能の高温に対応するかも別表示なので、あわせて読んでください。
まとめ
シリコンまな板で最初に確かめるのは材質欄で、「シリコーンゴム」単独なのか、別素材との組み合わせなのかで手入れの条件が変わります。
寸法は、調理台の奥行きから短辺を決め、ふだん切るものの長さで長辺を決め、収納方法で厚みを選ぶと一意に絞れます。
耐熱温度と食洗機の可否は素材名からは決まらず、製品ごとの表示だけが判断材料になります。
ぜひ本記事の厚み別の表と寸法の決め方を参考に、パッケージの品質表示欄を見ながら選んでください。




