まな板の洗い方の基本|素材別の手順と臭い・黒ずみ対策

ポリエチレンのまな板を洗剤で洗ったばかりなのに、指でなぞると表面がぬるっとします。
原因はひとつではなく、いちばん多いのは洗剤と脂が流しきれずに膜で残っているケース、次に多いのが包丁傷に入り込んだ色素とにおい、ひのきなどの木のまな板であれば表面の黒ずみがカビということもあります。
厄介なのは、この3タイプが見た目ではよく似ていることです。
素材によって塩素系漂白剤を使えるかどうかも変わるので、同じ洗い方を全部に当てはめると落ちません。
本記事では、数分でできる原因の切り分け・原因別のまな板の洗い方・効果が薄い洗い方を解説します。

キッチン小物ラボ編集部
キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
まな板の洗い方で落ちない汚れは、3タイプに分かれます
洗剤と脂が流しきれていないぬめり
洗ったのにぬるつくときは、まず脂を疑ってください。
まな板の表面に残った肉や魚の脂は水だけでは浮かず、洗剤の量が足りないまま冷たい水で流すと、脂と洗剤が混ざった膜になって板に残ります。
全体が均一にぬるつき、乾くと少し曇ったように見えるのがこのタイプの特徴です。
包丁傷に入り込んだ色素とにおい
樹脂製のまな板はやわらかいぶん包丁の傷が付きやすく、その溝にニンジンやトマトの色素、ニンニクやネギのにおい成分が入り込みます。
洗剤を付けたスポンジは溝の底まで届かないので、表面をいくらこすっても黄ばみと青魚のにおいだけが残ります。
傷が白く毛羽立って見えるまな板は、このタイプを疑ってください。
木のまな板の黒ずみ
木のまな板で点々と黒く出てくるのは、多くの場合は内部まで水分が入ったところに生えたカビです。
濡れたまま立てかけただけで乾ききっていない、流しの横に置きっぱなしにしているといった使い方で出やすく、表面を洗っても色は抜けません。
黒ずみの出方と落とし方は木のまな板のカビの原因と落とし方で解説しています。
洗い方を変える前に、自分のまな板がどの原因かを見分ける
切り分けは乾かしてから行うと早いです。洗って水気を拭き、10分ほど置いてから次の3点を確かめてください。
- 乾いた状態でもぬるつくなら、脂と洗剤の膜が残っています。色は付いていないのにぬめりだけがある場合もここに入ります
- ぬめりは取れたのに色や線状の汚れが残るなら、包丁傷に入った色素です。傷の向きと汚れの向きが一致します
- 木製で、拭いても色が動かない黒い点や面があるなら、カビの可能性が高いです。乾くと輪郭がはっきりします
においだけが気になるときは、まな板を軽く湿らせてから数秒おいてにおいを確かめると分かりやすくなります。乾いているときは無臭でも、湿ると魚やネギのにおいが戻るなら、においの元は傷の中に残っています。
原因別のまな板の洗い方
脂のぬめりは洗剤の量と水温を見直す
ぬめりが残るまな板は、洗剤を直接スポンジに付けて泡を立て、板の全面に行き渡らせてから、ぬるま湯でしっかり流してください。
冷水で流すと脂が固まって板に残るので、40度前後のぬるま湯のほうが落ちます。
ただし生の肉や魚を切った直後にいきなり熱湯をかけると、たんぱく質が固まって逆に取れにくくなるため、先に水で汚れを流してから洗剤で洗い、最後にぬるま湯で流す順番にします。
色素とにおいは漂白剤、ただし素材と表示を先に確認
傷の中の色素とにおいには、台所用の塩素系漂白剤を薄めて使う方法が一般的です。
放置時間と希釈の割合は製品ごとに違い、素材によっては使用不可と書かれているので、必ずまな板本体の表示と漂白剤のボトルの指示に従ってください。
木のまな板は漂白剤不可としているメーカーもあります。
素材ごとの可否と時間の目安はまな板にハイターは使える?素材別の使い方で解説しています。
木の黒ずみは表面を削るか専門店に出す
木のまな板の黒ずみは、カビが木の内部まで入っていると洗っても色が抜けません。
浅いうちならクレンザーと粗めのたわしで落ちることがあり、広がっているなら表面を削る方法があります。
やすりで自分で削る場合の手順と、どこまで自分でやれるかは木のまな板は削るべきかの判断と手入れで解説しています。
落ちないときに考える、削り直しと買い替えの目安
漂白しても色が戻る、削っても数週間でまた黒ずむという場合は、板の内部まで水分と汚れが入り込んでいます。
木のまな板であれば削り直しで表面を作り直せますが、厚みが減って反りやすくなっている板や、割れが入っている板は買い替えのほうが現実的です。
削り直しを店に頼むなら、持ち込める店と仕上がりの目安をまな板の削り直しはどこに頼むかで解説しています。
樹脂製は削り直しができないので、傷が深く入って色素が抜けなくなった時点が交換の目安になります。
板が反って調理台でがたつく、包丁を入れると板の削りかすが出るといった状態も交換のサインです。
なお、カビや汚れが残った板を使ったあとに腹痛などの体調不良が出た場合は、自己判断で対処せず医療機関に相談してください。
ぬめりと黒ずみを繰り返さないための乾かし方
洗い方を直しても、乾かし方が同じなら同じ汚れが戻ります。
洗ったあとは布で水気を拭き、両面に風が当たる状態で立てて乾かしてください。
壁や流しの側面にぴたりと付けて立てると、接した面だけが乾かず、そこから黒ずみが出ます。
使い方の面では、生の肉や魚とそのまま食べる野菜で面を分けるか、2枚を使い分けるとにおいと色素の付き方が減ります。
次に買うまな板を選ぶなら、厚みがあって削り直せる木製か、傷が付きにくく漂白剤を使える樹脂製かを、乾かす場所の広さとあわせて決めてください。
ひのきのまな板を使い続ける場合の乾かし方と反りの防ぎ方はひのきまな板の手入れ方法で解説しています。
よく紹介されるのに効果が薄い洗い方
熱湯を最初にかける方法は、肉や魚の汁が付いたままだとたんぱく質を固めてしまい、汚れを板に焼き付ける結果になります。熱湯を使うなら洗剤で洗ったあとです。
レモンや酢でこする方法は、においが一時的にやわらいだように感じられても、傷の奥に入った色素そのものは動きません。重曹も同じで、研磨の力で表面の汚れは取れますが、傷の内部や木の内部まで入った黒ずみには届かないです。
木のまな板を食洗機に入れるのは勧められません。
高温と乾燥で反りや割れが出ることがあり、食洗機対応と書かれていない木製品は手洗いが前提になります。
食洗機に入れられるかどうかは本体表示と取扱説明書で確認してください。
よくある質問
まな板は毎回漂白したほうがいいですか
毎回でなくてかまいません。
日常は洗剤で洗って乾かすことが基本で、漂白剤は色素やにおいが残ったときの手当てとして使います。
頻度と放置時間は製品の表示に従ってください。
木のまな板は洗剤で洗ってもいいですか
台所用洗剤で洗って問題ないとしているメーカーが多いものの、オイル仕上げの板では仕上げが落ちることがあります。
購入時の説明書に手入れ方法が書かれているので、そちらを優先してください。
黒ずみや反りが出たときの対処は木のまな板の黒ずみ・反り・臭いの手入れで解説しています。
生肉を切ったあとはどう洗えばいいですか
先に水で汁を流し、洗剤で全面を洗ってから、ぬるま湯で流して水気を拭いてください。同じ板で続けて野菜を切るのは避け、面を変えるか別の板を使うと、汁が他の食材に移りません。
まとめ
まな板の汚れが落ちないときは、脂の膜・傷に入った色素とにおい・木の内部のカビのどれなのかで手当てが変わり、乾かしてから触って確かめるのがいちばん早い切り分けです。
脂なら洗剤の量とぬるま湯で流す順番を直し、色素とにおいは表示を確認したうえで漂白剤を使い、木の黒ずみは削るか専門店に出すという順になります。
ぜひ本記事の切り分けの3点と原因別の洗い方を参考に、いま使っているまな板がどのタイプなのかを確かめてから手を動かしてください。




