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ホーロー鍋の選び方|鋳物と薄手の違い・サイズ別の使い分け

ホーロー鍋の選び方|鋳物と薄手の違い・サイズ別の使い分け

売り場でホーロー鍋を持ち上げると、同じ20cmの両手鍋でも、片手で軽く持てるものと両手でないと危ないものがあります。

違いは表面のガラス質ではなく、その下の金属です。

ホーロー(琺瑯)は鉄やアルミの素地にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けた表面加工の名前で、素材の名前ではありません。

ル・クルーゼやストウブのような厚い鋳物の素地と、薄い鋼板の素地では、重さも熱の伝わり方も、扱いで気をつける点まで変わります。

本記事では、素地によって何が変わるのか・ホーロー鍋に向かない使い方・容量とサイズの決め方・食洗機やIHへの対応の確かめ方を解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ホーロー鍋とは、金属にガラス質を焼き付けた鍋

ホーロー鍋は、鉄やアルミの素地の表面にガラス質の釉薬を吹き付け、高温で焼き付けて作られます。

中身はあくまで金属で、外側と内側にガラスの層をまとっている状態です。

「琺瑯」「エナメル」も同じものを指す表記で、売り場で名前が違っていても加工の中身は同じです。

混同しやすいのがフッ素樹脂加工(テフロンなどの名前で売られている加工)です。

あちらは樹脂のコーティングで、ホーローのガラス層とは別物です。

樹脂は摩耗して薄くなっていきますが、ガラス層は摩耗ではなく衝撃で欠けます。

手入れで気をつける方向がまったく逆になるため、同じ「コーティング鍋」としてまとめて考えないでください。

もうひとつ紛れやすいのがダッチオーブンです。

鋳鉄をそのまま使ったものと、鋳鉄にホーロー加工をかけたものの両方が同じ棚に並びます。

前者は油を塗って焼き込む手入れ(シーズニング)が前提で、後者はその作業が不要です。

買ったあとの手間が変わるので、鋳物かホーロー加工済みかは商品説明で確かめる価値があります。

素地で分かれるホーロー鍋の重さと熱の伝わり方

厚い鋳物素地

鋳鉄を型に流して作った素地に、ホーロー加工をかけたタイプです。

鍋壁が厚く、同じ口径のステンレス鍋より明らかに重くなります。

ル・クルーゼやストウブがこのタイプで、蓋も金属の塊なので、蓋だけで片手にずしりと来ます。

熱が回るまでに時間がかかり、火を止めたあとも温度が下がりにくいという性格を持ちます。

煮込み・蒸し煮・炊飯のように、弱い火で長く加熱する料理と相性が良いのはこの厚みによるものです。

サイズと形の違いは各ブランドで考え方が異なります。

丸型と楕円(オーバル)の使い分けやサイズ展開は、ル・クルーゼのサイズと鍋型の違い、およびストウブのサイズと形の使い分けでそれぞれ解説しています。

薄い鋼板素地

プレス加工した薄い鉄板やアルミ板にホーローをかけたタイプです。

ミルクパン、ケトル、浅型の両手鍋、保存容器兼用の角型などがこの作りです。

軽く、火を入れればすぐ温まるので、少量の温め直しや下ごしらえに向きます。

反面、蓄熱は期待できず、鍋底が薄いぶん焦げやすい場面もあります。

毎日片手で扱うものを探しているなら、鋳物ではなくこちらを見てください。

ホーロー鍋がねらった作りと、その代償

ホーロー加工の目的は、金属の表面をガラスで覆うことにあります。

ガラス質は酸やにおいの成分を吸い込みにくい素材なので、トマトや酢を使う料理、下ごしらえした食材をそのまま入れておく使い方に向くと説明されることが多いのがこのタイプです。

素地が鉄でも、露出していなければさびは出ません。

内側が白い製品は、煮汁の色や火の通り具合が見やすいという実用面もあります。

その代償は、ガラスであることそのものです。

ぶつければ欠け、落とせば割れます。

急に冷やすとひびが入ることがあり、熱い鍋をそのまま水につけるのは避けてください。

厚い鋳物なら重さが加わり、片手で振る調理や、腕力に自信がない人が毎日棚から出す使い方には向きません。

専門店の価格帯に入る製品も多く、気軽に買い替える前提の道具ではないという点も含めて考えることになります。

空焚き・電子レンジ・急冷は避ける

ホーロー鍋で守るべき点は、そう多くありません。

まず空焚きです。

中身のない状態で強火にかけると、釉薬の変色やひびの原因になります。

予熱をするときも弱火から始め、油や水を入れてから温度を上げてください。

電子レンジには入れられません。

素地が金属だからです。

保存容器としても使えるホーロー製品は、冷蔵庫での保存はできても、そのままレンジで温め直すことはできません。

温めるなら中身を別の器に移すか、鍋のままコンロにかけてください。

調理中に使う道具にも注意が必要です。

金属のヘラで鍋底をこすったり、洗うときに金属たわしや研磨剤入りの洗剤を使うと、ガラス層に傷が付きます。

木製やシリコン製の道具と、柔らかいスポンジを使ってください。

落下は一撃で欠けにつながるので、水を張った重い鍋をシンクの縁に置くような扱いも避けたほうが安心です。

どのタイプのホーロー鍋を選ぶか

厚手の鋳物両手鍋

煮込み、カレー、蒸し煮、炊飯を主に作る人向きです。

蓋の重さで蒸気が逃げにくい構造の製品が多く、水分の少ない調理を想定した設計になっています。

ご飯を炊く用途に使えるかどうかはサイズと米の量の関係で決まるため、炊飯向きの鍋とサイズの目安で条件を確かめてから選ぶと無駄がありません。

重さを許容できるかどうかが最大の分かれ目です。

深型の鋳物鍋・ココット

揚げ物を家でやる人には深型が向きます。

油の量と鍋の口径の関係で、入れられる食材の大きさと油はねの範囲が変わるためです。

適した大きさと油量の考え方はホーロー鍋で揚げ物をするときの鍋の大きさと油量の目安で解説しています。

薄手の片手鍋・ミルクパン

ひとり分の汁物、離乳食、ソースの温め直しが主な用途なら、鋳物は過剰です。

軽さと立ち上がりの速さで選んでください。

保存容器兼用の角型・浅型

作り置きを冷蔵庫にそのまま入れたい人向きです。

蓋が樹脂やシール蓋の製品はコンロにかけられないことがあるので、加熱に使う蓋と保存用の蓋が別かどうかを確認してください。

容量は人数と作る料理から決める

口径の目安は、汁物と煮物を基準に考えるとぶれません。

1〜2人分なら16〜18cm、2〜4人分なら20〜22cm、4人以上やカレーをまとめて作る前提なら24cm以上が使いやすい範囲です。

ただしホーロー鍋は素地が厚いぶん、同じ口径でも内容量が浅めになる製品があります。

数字だけで判断せず、満水容量の表記も見比べてください。

もうひとつ考えたいのが重さです。

20cmの鋳物鍋に4人分の煮物を入れると、鍋自体の重量が加わって想像以上に重くなります。

シンクまで運ぶ距離、収納棚の高さ、洗うときに片手で支えられるかを先に想像しておくと、大きすぎる鍋を買って使わなくなる失敗を避けられます。

1台で何でもやるより、鋳物の20cmと薄手の片手鍋を組み合わせたほうが日々は楽です。

食洗機・IH・オーブンへの対応は表示で確かめる

ホーロー鍋の対応可否は、本体と蓋で条件が分かれます。

鍋本体は食洗機に入れられても、蓋のつまみが樹脂や木製の製品では、そのつまみが対応していないことがあります。

オーブンに入れる場合も同じで、つまみの耐熱温度が上限になる製品があります。

本体表示と取扱説明書を確認し、部品ごとの条件を読んでください。

IHで使えるかは素地で決まります。

鉄の素地なら基本的に使えますが、アルミ素地の製品は非対応のことがあります。

底面や外箱にIH対応の表示があるかを見るのが確実です。

加えて、IHの場合は急激な加熱で釉薬に負担がかかるため、いきなり強い火力から始めない使い方が求められます。

取扱説明書で推奨の火力が書かれている製品もあるので、買ったあとに一度は目を通してください。

ホーロー鍋の手入れと買い替えの目安

普段の手入れは、柔らかいスポンジと中性洗剤で足ります。

焦げ付いたときは水を張って少し置き、ふやかしてから落とすのが基本の手順です。

金属たわし、研磨剤、そして塩素系漂白剤は使わないでください。

とくに漂白剤は素地の腐食につながるおそれがあるため、におみや着色が気になる場合はメーカーが指定している手入れ方法を確認してから対処するのが安全です。

ブランドごとの手入れの考え方はストウブの鍋のサイズ選びとお手入れの目安でも解説しています。

替えどきの判断は、欠けの位置と広さで見ます。

縁の小さな欠けは使い続けられる場合がありますが、鍋の内側で素地が広く露出すると、そこからさびが出てきます。

ひびが入って水がしみるようになったものも交換の対象です。

パーツだけ交換できる製品は少ないので、つまみのねじが緩んだ程度なら購入店やメーカーに相談してください。

買い替えのタイミングを待てるなら、鍋がまとまって出る福袋を狙う方法もあります。

中身の傾向とサイズの見分け方はストウブ福袋の中身とサイズの選び方で解説しています。

よくある質問

ホーロー鍋は電子レンジで使えますか

使えません。

ガラス質の下が金属の素地であるためです。

冷蔵庫での保存に使える製品でも、そのままレンジで温め直すことはできません。

中身を耐熱容器に移すか、鍋のままコンロで温めてください。

ホーローが欠けたらもう使えませんか

欠けた場所で判断が変わります。

縁の外側の小さな欠けであれば使い続けられることがありますが、内側で素地が露出した部分はさびの出発点になります。

露出が広い場合、またひびから水がしみる場合は使用をやめて、購入店かメーカーに相談してください。

ステンレス鍋や鉄鍋とはどう違いますか

表面がガラスで覆われている点が最大の違いです。

鉄鍋のように油を焼き込む手入れは不要で、酸味の強い料理にも使いやすい

一方、衝撃で欠けるという弱点を持ちます。

ステンレス鍋は落としても割れませんが、鋳物ホーローほどの蓄熱は期待できません。

使う料理と扱いの丁寧さで選び分けてください。

ル・クルーゼとストウブはどちらを選べばいいですか

どちらも鋳物ホーローですが、内側の仕上げ、蓋の構造、サイズ展開の考え方が違います。

優劣ではなく、作る料理と好みの色で決めるほうが納得できます。

それぞれの選び方はル・クルーゼの鍋のサイズと予約時期の見分け方でもサイズ面から解説しています。

まとめ

ホーロー鍋を選ぶときにまず決まるのは、厚い鋳物か薄い鋼板かという素地です。

煮込みや炊飯を弱火で長く作るなら鋳物、ひとり分の温め直しや下ごしらえが主なら薄手の片手鍋が扱いやすくなります。

そのうえで容量を人数から絞り、食洗機・IH・オーブンの対応を本体と蓋の両方で確かめる順序にすれば、買ってから困る点はほとんど残りません。

空焚きと電子レンジと急冷を避けること、金属たわしと塩素系漂白剤を使わないこと。

この扱いだけ守れば長く使える道具です。

ぜひ本記事のタイプ別の使い分けと容量の目安を参考に、自分の作る料理に合う一台を選んでください。

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