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包丁の研ぎ方|砥石の角度と回数の目安・失敗しないコツ

包丁の研ぎ方|砥石の角度と回数の目安・失敗しないコツ

トマトの皮の上で刃が滑り、鶏肉の皮がうまく切れません。

この段階で必要なのは買い替えではなく、砥石(といし)で10分ほど研ぐことです。

片面を15〜20回ほど研いで刃先に返り(バリ)が出たら裏返す、この繰り返しが研ぎの全体像で、角度は両刃の洋包丁なら片面15度前後、10円玉2枚ぶんの隙間が目安になります。

難しいのは角度そのものより、研いでいる間ずっと同じ角度を保つことです。

本記事では、砥石を使った包丁の研ぎ方の手順・角度がぶれたときに刃がどうなるか・失敗からの立て直し・研ぐ頻度の目安・ステンレスや鋼など材質ごとの違いを解説します。

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボ編集部

キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

包丁の研ぎ方の基本手順|砥石の準備から返りが出るまで

中砥石(なかといし、#1000前後)が1枚あれば、家庭の包丁はほぼ対応できます。

まず砥石を水に浸け、気泡が出なくなるまで待ちます。

乾いたまま研ぐと目が詰まって削れなくなるうえ、刃にも砥石にも負担がかかります。

砥石を固定して角度を決める

濡らした布巾を砥石の下に敷くか、専用の台にはめて固定してください。

砥石が動くと角度が毎回変わり、研いだつもりで刃先を丸めることになります。

包丁は刃を手前に向けて砥石に当て、峰(背)を10円玉2枚ぶん(約3mm)浮かせた状態にします。

この角度を、最後まで変えないことだけを考えてください。

刃元・中央・切先の3カ所に分けて研ぐ

包丁は反っているので、全体を一度に砥石へ当てることはできません。

刃元から中央、中央から切先へと3カ所に分け、それぞれを15〜20往復ずつ研ぎます。

押すときに力をかけ、引くときは力を抜いてください。

両手の指2〜3本で刃の上を軽く押さえると、力が刃先に伝わって削れ方が安定します。

返りを確かめてから裏返す

片面を研ぎ進めると、刃先の反対側に金属のめくれが出ます。

これが返りで、刃先まで削れた合図です。

刃を寝かせて指の腹を刃先からゆっくり直角方向へ滑らせ、ざらつきを感じたら裏面に移ります。

返りが出ていないうちに裏返すと、両面とも中途半端に削れただけの状態になります。

裏面も同じ回数を研ぎ、最後に新聞紙の上を数回なでて返りを落として仕上げます。

角度がぶれると刃先はどうなるか

研いだのに切れないという結果の大半は、角度の変動から起きています。

峰を浮かせすぎると刃先の角度が鈍くなり、鈍角の刃はトマトの皮のような柔らかくて張った素材に食い込みません。

反対に寝かせすぎると、削れているのは刃先ではなく刃の腹の部分で、いくら研いでも切れ味は変わらないまま、包丁だけが薄く削られます。

もっと多いのが、研いでいる途中で角度が上下に揺れる状態です。

刃先の断面が丸くなり、これを俗に「なまくら」と呼びます。

鋭い直線で交わるべき2つの面が、丸い曲面でつながってしまうので、押しても引いても対象に食い込みません。

こうなると浅い研ぎでは戻らず、刃先が直線で交わるまで削り直す必要があります。

力の入れすぎも結果は似ています。

強く押しつけると刃が砥石の上でしなり、刃先だけが余計に削れて薄くなりすぎます。

薄くなった刃先は硬い食材に当たった瞬間に小さく欠け、見た目は鋭いのにすぐ切れなくなります。

研ぎは体重をかける作業ではなく、角度を保ったまま同じ軌道を繰り返す作業です。

よくある失敗と、そこからの立て直し方

何度研いでも切れ味が戻らない

返りが出ないまま終わっている可能性が高いです。

返りは刃先まで削れたことの唯一の目安なので、回数ではなく返りの有無で判断してください。

30往復しても返りが出ないときは、角度が寝すぎているか、砥石の表面が平らでなくなっています。

砥石の中央がへこんできた

使っているうちに砥石は中央が凹み、凹んだ面で研ぐと包丁の角度が勝手に変わります。

面直し用の砥石やダイヤモンド砥石でこすって平らに戻してください。

研ぎ始める前に砥石の表面へ鉛筆で格子を描き、こすって線が均一に消えれば平らになっています。

砥石選びと組み合わせ方は包丁の研ぎ石のサイズと番手の選び方で解説しています。

刃先が欠けた・大きく丸まった

中砥石だけで直そうとすると時間がかかりすぎるので、#400前後の荒砥石で形を作り直してから中砥石に移ってください。欠けが2mmを超えるような場合や、刃が全体的に波打っている場合は、研ぎ直しを受け付けている専門店に相談するほうが早く済みます。

刃先が片側だけ鋭くなる

片面の研ぎ回数が多いと、刃先の位置が中心からずれて食材に対して斜めに入ります。左右の往復回数を数えながら、同じ回数で揃えてください。

包丁を研ぐのに必要な道具と、代用できるもの

必須は中砥石1枚、砥石を固定する台または濡れ布巾、水を張る容器の3つだけです。荒砥石と仕上げ砥石(#3000以上)は、刃が欠けたときと切れ味を長持ちさせたいときにあると便利ですが、家庭料理の範囲なら中砥石だけで足ります。

砥石台は専用品でなくても、ぬらした布巾を厚めに折って下に敷けば十分に止まります。水を張る容器も、包丁が浸かる深さの洗い桶で構いません。

砥石を使う時間が取れないなら、シャープナー(研ぎ器)という選択肢もあります。

溝に刃を通して引くだけなので数十秒で終わる反面、刃先の角度は器具側で固定されていて、自分の包丁に合わせた調整はできません。

応急的に切れ味を戻すには向いていますが、刃の形が崩れてきたら砥石での研ぎ直しが必要になります。

タイプごとの違いは包丁研ぎ器のタイプ別の使い分け、引き方と力加減は包丁シャープナーの研ぎ方で解説しています。

包丁を研ぐ頻度とタイミングの目安

毎日料理をする家庭で、月に1回が一つの目安です。ただし使う頻度と切る食材で大きく変わるので、カレンダーより刃の状態で判断するほうが確実です。

分かりやすい合図は、トマトやナスのような皮が張った食材で刃が滑ることです。

皮に刃が乗ったまま力を入れて押し込んでいるなら、刃先は鋭さを失っています。

玉ねぎを切ったときに繊維がつぶれる、鶏肉の皮が引きちぎれるという状態も同じ段階です。

反対に、研ぎすぎにも注意してください。

研ぐたびに金属は削れるので、月に何度も研げばそのぶん包丁は細く短くなっていきます。

切れているうちは研がずに、切れなくなってから研ぐという順番で問題ありません。

材質と刃の形で研ぎ方が分かれるところ

ここまでの手順は、家庭でいちばん多いステンレスの両刃包丁を前提にしています。材質と刃の形が変わると、角度も砥石の種類も変わります。

種類研ぎ方の違い
ステンレス両刃片面15度前後で両面を同じ回数研ぐ。硬い鋼材は削れるまで時間がかかる
鋼(はがね)の両刃ステンレスより削れやすく返りも出やすい。研いだあとは水気を完全に拭き取る
片刃(出刃・柳刃)表側を中心に研ぎ、裏はベタ当てで返りを落とすだけにとどめる
セラミック一般の砥石ではほとんど削れない。ダイヤモンド砥石が必要になる
波刃(パン切り)平らな砥石では研げない。谷の部分を1カ所ずつ扱う専用の手順になる

片刃は裏側を研ぎすぎると「裏すき」と呼ばれるへこみが消えて切れ味が戻らなくなるので、裏の扱いが両刃とまったく違います。

手順は片刃包丁の研ぎ方と裏押しの見分け方で解説しています。

セラミックは硬くて欠けやすい素材なので、セラミック包丁の研ぎ方の専用砥石の選び方を確認してから作業してください。

波刃を平らな砥石でこすると刃の形そのものが崩れるため、パン切り包丁の研ぎ方の手順に従うほうが安全です。

ステンレスの番手と角度をもう少し詳しく知りたい場合は、ステンレス包丁の研ぎ方で解説しています。

よくある質問

砥石は何番を買えばいいですか

最初の1枚は#1000前後の中砥石を選んでください。

切れ味が落ちた包丁を戻す作業の大半はこの番手で完結します。

両面砥石として#1000と#3000が貼り合わせになったものもあり、1枚で仕上げまで対応できます。

研いだあと、すぐ食材を切っても大丈夫ですか

研ぎ汁や細かい金属粉が刃に残っているので、流水でよく洗い、布巾で水気を拭き取ってから使ってください。鋼の包丁は水気が残るとさびるので、拭き取りは念入りに行います。

包丁を研ぐのに水は必ず必要ですか

水を使う砥石では必要です。

研いでいる最中も砥石の表面が乾いてきたら水をかけ足してください。

水は削りかすを流し、摩擦熱を抑える役割を持っています。

油を使うタイプの砥石もありますが、製品ごとに指定が違うので、付属の説明書を確認してください。

研いでも切れない包丁は捨てるしかないですか

刃が極端に欠けている、または刃先が大きく丸まっている場合でも、荒砥石から形を作り直せば使えるようになることがあります。自分で削るのが難しいと感じたら、研ぎ直しを受け付けている専門店や刃物店に相談してください。

食洗機に入れた包丁は切れ味が落ちますか

食洗機に対応しているかは製品ごとに違うので、本体表示と取扱説明書を確認してください。柄の素材によっては対応していないものがあり、ハンドルの割れや変形につながります。

まとめ

包丁の研ぎ方で結果を分けるのは、角度を最後まで一定に保てるかどうかと、返りを確かめてから裏返すかどうかの2点です。

回数を数えるより、刃先に出た返りを指で確かめるほうが確実な目安になります。

角度がぶれたまま研げば刃先は丸くなり、研いだのに切れないという状態になります。

研ぐ間隔は月1回を出発点に、トマトの皮で刃が滑るかどうかで前後させてください。

材質と刃の形で手順が分かれる点も忘れずに、片刃・セラミック・波刃は専用の方法に切り替える必要があります。

ぜひ本記事の手順と材質別の比較表を参考に、手持ちの包丁に合った研ぎ方を選んでください。

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