山田工業所のフライパンの選び方|板厚とサイズの目安

「フライパン 山田工業所」で調べると、検索結果に並ぶのは丸底の中華鍋です。
山田工業所(神奈川県横浜市)は鉄板をハンマーで打って成形する「打出し(うちだし)」の中華鍋を作っている工場で、日本で唯一の打出し中華鍋メーカーとされています。
平らなフライパンという名前の製品は確認できません。
それでも炒め物に使う鉄の調理器具という点では用途が重なるので、選ぶときの変数は板厚とサイズの2つだけです。
板厚は1.2mmと1.6mmの2種類、片手型のサイズは24cmから45cmまで8種類あります。
本記事では、打出しという作り方の中身・板厚とサイズの選び分け・買う前に確認する点を解説します。

キッチン小物ラボ編集部
キッチン小物ラボは、箸やカトラリー、水筒、弁当箱、鍋、包丁、お茶まわりの道具を扱う専門メディアです。扱う範囲は「コンセントを挿さないもの」に絞り、メーカーが公表している寸法・素材・食洗機やIHの対応可否を突き合わせて、サイズの選び分けと買い替えの判断材料を整理しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
山田工業所のフライパンを探すと中華鍋が並ぶ理由
打出しは、鉄板をハンマーで何度も打って鍋の形にしていく作り方です。
表面に打った跡が細かく残るのが見た目の特徴で、プレス機で一気に成形した鍋とは表情が違います。
山田工業所は横浜で3代以上続く家族経営の工場として、この打出しの中華鍋を作り続けてきました。
丸底の中華鍋は、平らなフライパンと役割が重なる部分と重ならない部分があります。
野菜炒めやチャーハンのように、材料を鍋肌に沿って動かしながら火を通す料理では中華鍋のほうが扱いやすく、底が丸いので鍋を振ったときに材料が中央へ戻ります。
反対に、目玉焼きやホットケーキのように平らな面へ置いて焼くものは苦手です。
炒め物のためにフライパンを買い替えたいのか、焼き物も含めた1本がほしいのかで、そもそも選ぶ道具が変わります。
鉄なので、表面加工が落ちて買い替えという考え方がありません。
フッ素樹脂加工のフライパンは加工の寿命がそのまま鍋の寿命に近く、買い替えサインの見方はティファールのフライパン寿命の目安で解説しています。
鉄鍋は使うほど油がなじんでいく前提の道具で、手入れの方向がまったく逆です。
板厚1.2mmと1.6mm、山田工業所の鉄鍋はここで分かれます
板厚は数字こそ0.4mmの差ですが、持ったときの重さと火の入り方が変わります。
1.2mmは軽くて鍋を振りやすく、家庭のコンロでも扱いやすい板厚です。
1.6mmは重いかわりに熱を保ちやすく、冷たい材料を入れたときの温度の落ち方が小さくなります。
| シリーズ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 鉄 打出 片手中華鍋(1.2mm) | 24cmから45cmまで8サイズ。片手型で軽く、あおって使える。27cmには竹ささら・中華お玉・受け台が付くセットもある | 家庭のコンロで1〜3人分の炒め物を作る人 |
| 鉄 打出 片手中華鍋(1.6mm) | 厚手の片手型。42cmなど大きいサイズの展開がある | 火力の強い環境で、量を一度に炒めたい人 |
| 鉄 打出 両手中華鍋(1.2mm) | 両側に取っ手が付く形。39cm、45cmなどの展開 | 鍋を振らず、置いたまま大量に調理する人 |
家庭用として最初の1本を選ぶなら、板厚は1.2mmから考えるのが無難です。1.6mmは厚いぶん重量が増え、片手で振る使い方とは相性が悪くなります。
片手の北京鍋と両手の広東鍋、どちらを選ぶか
取っ手の数は好みではなく、調理のしかたそのものが違います。片手型は北京鍋、両手型は広東鍋と呼ばれる形です。
鍋を振って炒めたいなら片手型
片手型は柄を握って鍋をあおる使い方が前提です。
チャーハンのように材料を跳ね上げて混ぜる料理や、炒め物の水分を一気に飛ばしたい場面では、この形でないと動かせません。
手首への負担を考えると、1.2mmで24cmから27cmあたりが家庭での現実的な範囲です。
置いたまま量を作るなら両手型
両手型は鍋を振らず、おたまやささらで中身を動かします。
39cmや45cmといった大きい径は、片手で持ち上げること自体が難しくなるので、両側に取っ手がある形のほうが理にかなっています。
蒸し器を載せたり、揚げ物に使ったりと、コンロに据えて使う用途が中心になる人向けです。
平らな面で焼く料理も1本でまかないたいなら、丸底ではなく平底の鉄フライパンという選択肢があります。打出しではなく一体成形の鉄鍋については、タークのフライパンの種類と選び方で解説しています。
サイズ展開は24cmから45cm。先にコンロを測ってください
片手1.2mmのサイズ展開は24cmから45cmまでの8種類で、直径の幅がかなり広く取られています。業務用の厨房を想定した大きさも含まれるため、サイズ表記だけで選ぶと家庭のコンロに載りません。
確認するのは3か所です。
五徳(ごとく)の外径より鍋の底が小さく収まるか、隣のバーナーや壁に鍋の縁が当たらないか、換気扇のフードから鍋がはみ出さないか。
丸底の中華鍋は五徳に対して点で接するので、径が大きすぎると安定しません。
家庭用のガスコンロであれば、27cmから30cm前後が置いたときの収まりを確かめやすい範囲です。
27cmには竹ささら・中華お玉・受け台が付くセットもあります。
受け台は丸底の鍋をコンロに安定させたり、調理後に置いたりするための台で、丸い底の鍋を初めて使う場合は手元にあると扱いやすくなります。
色の展開はなく、鉄の地肌のままです。
山田工業所の打出し鍋を買う前に確認する3点
買ってすぐには使えない
鉄の中華鍋は、届いてから空焼きをして油をなじませる手順を経てから調理に入るのが一般的です。
この下ごしらえを省くと食材が張り付きます。
具体的な手順は製品に付属する説明や販売ページの案内に従ってください。
IHで使えるかは表示で確かめる
打出しの中華鍋は底が丸いため、IHクッキングヒーターのように平らな面との接触が必要な熱源には向かない場合があります。
対応の可否は商品ページと本体表示で確認してください。
IH向けに平底のフライパンをそろえたい場合の熱源表示の見方は、ダイソーのフライパンのサイズと対応熱源で解説しています。
洗い方が加工鍋とは違う
鉄鍋は、なじませた油の膜を落とさないように洗うのが基本なので、洗剤を使う洗い方や食器洗い乾燥機での洗浄には向きません。
使用後は湯とささらで落として水気を飛ばす、という毎回の手間が発生します。
洗いやすさを優先したい人には加工鍋のほうが合っていて、その代表であるセラミック加工の性質は京セラのフライパンの特徴で解説しています。
よくある質問
山田工業所に平らなフライパンはありますか
公開されている情報の範囲では、打出しの中華鍋が中心で、平底のフライパンは確認できませんでした。炒め物に使う鉄鍋として探しているなら片手中華鍋が候補になりますが、平らな面で焼く料理を想定しているなら別の作り手を検討してください。
板厚1.2mmと1.6mmのどちらを選べばいいですか
家庭のコンロで鍋を振って使うなら1.2mmです。1.6mmは熱を保ちやすい反面、重さが増えるので、強い火力で量を炒める環境に向いています。
打出しの鍋は何が違うのですか
鉄板をハンマーで打って成形する作り方で、表面に打った跡が残ります。機械でプレスした鍋との仕上がりの違いであって、どちらが上という話ではありません。
取扱店はどこですか
調理器具の専門店や通販で扱われていますが、サイズや板厚ごとの在庫は店舗と時期で変わります。ほしい径が決まっているなら、取扱店に在庫を問い合わせてください。
まとめ
山田工業所で選ぶときに決めるのは、板厚を1.2mmと1.6mmのどちらにするか、片手型と両手型のどちらにするか、そして家庭のコンロに載る径はどこまでかの3点です。
鍋を振って炒めたい人は1.2mmの片手型で27cm前後から、置いたまま量を作る人は両手型の大きい径から考えると外しにくくなります。
鉄鍋である以上、空焼きと油ならし、洗剤を使わない洗い方という手間がついてくるので、そこを引き受けられるかどうかが加工鍋との分かれ目です。
ぜひ本記事の板厚とシリーズの比較表を参考に、自宅のコンロに合う1本を選んでください。




